(3)理論解析のシリーズ構成
原型船型をもとに排水量及び喫水を一定として以下に示す船型要素をパラメータとして種々変化させ船体動揺を系統的に調査する。
(a)L/Bシリーズ
原型船型から船幅を±0.5m変化させ、原型とでL/Bシリーズを構成する。
(CASE1)L×B=28.5m×6.3m(L/B=4.52):原型
(CASE2)L×B=31.0m×5.8m(L/B=5.34):lcb、フレームラインは原型と同じ
(CASE3)L×B=26.3m×6.8m(L/B=3.87):lcb、フレームラインは原型と同じ
(b)lcbシリーズ
近年の高速艇はウォータジェットの採用などによりlcbが既存の高速艇より後方に移動しがちなためlcbを変化させた場合の船体動揺を調査する。lcbの前後移動量は原型の±2.0%とする。
(CASE1)lcb=58.5%:原型
(CASE4)lcb=60.5%:L/B、フレームラインは原型と同じ
(CASE5)lcb=56.5%:L/B、フレームラインは原型と同じ
(C)船底傾斜角シリーズ
高速艇の船体動揺の特徴として船底衝撃があり船底傾斜角を2種類変更することにより船体動揺を調査する。尚、船底傾斜角(β)は図3.1.2)-12に示すように船体中央での平均船底傾斜角とする。
(CASE1)β=28deg.:原型
(CASE6)β=33deg.:lcb、フレームラインは原型と同じ
(CASE7)β=23deg.:lcb、フレームラインは原型と同じ
尚、船底傾斜角シリーズは船底衝撃に着目するため船体運動計算は線形計算の他に非線形の計算も行うこととする。
上記シリーズ船型の主要目一覧表を表3.1.2)-2に示す。また、各船型のCP曲線及びBody Planを図3.1.2)-6〜図3.1.2)-14に示す。
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